まもなく解禁!箒川のカジカ釣り
立秋も過ぎ、暦の上では秋とはいえ
いましばらくは厳しい暑さが続きそうです。
塩原温泉の中心部を流れる清流、箒川(ほうきがわ)も
まだまだその涼し気な姿を楽しませてくれます。
源流域から中流域までバラエティに富んだ河川として
遊漁者にも人気の箒川。
箒川の渓流釣りが解禁になるのは例年4月上旬。
時間は午前5時から日没までです。
鮎釣りは7月上旬~10月まで楽しめ、解禁日には朝早くから
この日を待ちわびた太公望たちが釣り糸を垂れます。
箒川での渓流釣りや川遊びをより多くの方々に
気軽に楽しんでいただくため、塩原漁協では特設釣場の設置や、
ニジマスのつかみ取りイベント(~8/24)を開催。
さらに期間とエリアを細かく分け、鮎や山女、
頂鱒(イタダキマス)などの川への定期的な放流も行っています。
例年、9月1日~19日には秋の風物詩、
“カジカ釣り”も期間とエリア限定で解禁。
姉妹館「楓音」、「紅葉 KUREHA」の目の前の流れも解禁区間となっています。
文字通り「魚」へんに「秋」とも書く“ 鰍 カジカ ”は、
清流にすむスズキ目カジカ科カジカ属に分類される日本の固有種。
ハゼに似たずんぐりむっくりの愛らしい小型魚で
種類によっては、産卵の際に海や河口域にすむものの
主な生息地は河川や湖です。
箱眼鏡(水中メガネ)という道具などで水面に顔を近づけ
水中を観察しながら釣り上げるカジカ釣りは
食欲旺盛なカジカが餌に食いつく瞬間が丸見えのため、
子供たちはもちろん、初心者の大人も
童心にかえって楽しめる気軽で楽しい魚釣りです。
ちなみにフィー、フィー♪といった
涼し気な鳴き声で知られるのは、山間部の渓流や湖などに生息する
アオガエルの仲間 “カジカガエル”。
鳴き声が鹿に似ていることからこの名(河鹿蛙)が付いたそうです。
箒川の夏はもちろん、カジカガエルの唄にも出会えます。
カジカは北海道南部から九州にかけて
広く生息している身近な魚とはいえ、その数は減少し、
カジカガエルとともに県のレッドリストに挙げられています。
川のカジカと、山のカジカ。
箒川では和歌の世界でも愛され続けてきた、
夏のちいさな生き物の魅力を未来へ伝えるために、
自然に寄り添った環境保全活動が行われています。
期間中、箒川で釣りを楽しまれる方は
エリアや入漁料などのマナーを守りながら
懐かしい川とのふれあいをご満喫いただけたら何よりです。
▽塩原漁業協同組合(入漁料金等の詳細はこちら)
https://jf-siobara.jp/